同じ英文でも、目立たせる単語を変えると、伝えたい情報の焦点が変わります。練習では「どの語を強く読むか」の前に、「相手のどんな思い違いを訂正したいか」を決めます。今回は一文に二つの場面を用意し、質問と答えの組み合わせを比べます。
色を訂正するか品物を訂正するか
説明用の自作例として、次の文を使います。実在の教材からの引用ではありません。
I ordered the blue notebook.
意味は「青いノートを注文しました」。相手が赤いノートを注文したと思っているなら、訂正したいのは色です。青いペンを注文したと思っているなら、訂正したいのは品物です。
読み分けの目印として、次の二通りを並べます。大文字はこの説明用の印で、実際の英文の表記規則ではありません。
色を伝え直す:I ordered the BLUE notebook.
品物を伝え直す:I ordered the blue NOTEBOOK.
British CouncilのEnglish sentence stressでも、強調する語を変えたときの意味の違いを扱っています。ここで使うノートの例文と、以下の練習手順は編集部が作ったものです。
質問を付けて二通り読む
まず、次の質問と「色」の答えを一組にして読みます。
Did you order the red notebook?
I ordered the BLUE notebook.
次は「品物」の組です。
Did you order the blue pen?
I ordered the blue NOTEBOOK.
先に日本語で「赤ではなく青」「ペンではなくノート」と、伝え直す内容を確認します。それから英文を読み、選んだ語を周囲より目立たせるつもりで比べます。叫んだり、速く読んだりすることを目標にせず、無理のない声で試してください。
声を出せない場所では、質問と答えの組を読み、訂正したい語に印を付けるところまでにします。その作業だけで、発音の練習を済ませたことにはしません。
録音を聴くなら意図と聞こえ方を分ける
録音できるなら、質問を含めて二組を残します。自分で再生し、色を伝え直したつもりの文と、品物を伝え直したつもりの文で、目立つ語が違って聞こえるか確かめます。
どちらも同じに感じたら、速さを上げず、印を付けた語と伝えたい内容を見直します。録音しない場合は、どの情報を意識して読んだかまでをメモに残せます。
協力してくれる人がいれば、「上手だった?」ではなく「何を訂正したように聞こえた?」と尋ねる方法もあります。一人の感覚だけで、相手にも意図が伝わったとは判断しないためです。
強勢だけで意味を確定しない
実際の会話では、強勢に加えて、前後の内容や話者の意図も関係します。British Councilの同記事も、話し方が状況や伝えたい意味によって変わることを説明しています。「BLUEを強く読めば必ず色の訂正になる」と、対応を一つに固定しないでください。
手元の音源へ戻るときは、先に前後の発言を確認し、「目立って聞こえた語」と「そこから考えた意図」を別々に書きます。この記事ではその音源を聴いていないので、どの語に強勢があるかは指定しません。
今日の練習は一文二場面まで。訂正したい情報を決め、質問とセットで読み、意図した違いが聞こえるか確かめたところで終えます。
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